
※この記事は2026年9月時点の情報に基づく一般的な解説です。手続きにかかる実費や精算の方法は、手続きの内容や家族の話し合いによって異なります。精算をめぐる争いは弁護士、相続税の申告は税理士や税務署にご確認ください。
相続の手続きを進めていると、戸籍の手数料や郵送料などを、相続人の一人がまとめて払う場面がよくあります。後で家族で精算するときに困らないよう、何を記録しておけばよいかを整理します。
目次
- 相続手続きには、実費がかかる
- 記録しておきたいこと
- 家族で共有できる一覧にする
- 精算は、相続人の間で話し合って決める
- あわせて知っておきたいこと
- 行政書士に相談できること
相続手続きには、実費がかかる
法務局は、法定相続情報証明制度は無料で利用できる一方で、戸籍謄本の取得には所定の手数料が必要で、郵送による申出や一覧図の交付には所定の郵送料が必要と案内しています。ほかにも、役所や金融機関へ出向く交通費などがかかることがあります。
戸籍の手数料の目安は、相続人調査の記事で説明しています。
記録しておきたいこと
立て替えた費用は、払ったときに、次のことを記録しておくと安心です。
- 支払った日
- 支払った人
- 支払先
- 金額
- 何の手続きのためか
- 領収書・振込の控え・レシートがあるか
領収書などは、記録と一緒にまとめて保管しておきましょう。
家族で共有できる一覧にする
記録は、家族で使いやすい形の一覧にしておくと、共有しやすくなります。例えば、次のような形です。
| 支払った日 | 支払った人 | 支払先 | 何の手続きのためか | 金額 | 領収書など |
|---|---|---|---|---|---|
| 〇月〇日 | 長男 | 区役所 | 戸籍の取得 | 〇〇円 | あり |
| 〇月〇日 | 長女 | 郵便局 | 書類の郵送 | 〇〇円 | あり |
一覧は、家族みんなが見られるようにしておくと、後で確かめやすくなります。
精算は、相続人の間で話し合って決める
⚠ どう精算するかは、相続人の間で話し合って決めます
記録は、話し合いのための材料です。
話し合いで合意した内容を、遺産分割協議書に書いておくこともあります。協議書の書き方は、遺産分割協議書の書き方と雛形の記事で説明しています。精算をめぐって話し合いがまとまらない場合は、弁護士に相談してください。
あわせて知っておきたいこと
遺産分割の前でも、一定の範囲で預金の払戻しを受けられる制度があります。制度の内容は、銀行口座が凍結された時の対処法の記事で説明しています。
専門家に手続きを依頼する場合の費用の見方は、相続手続きの見積書はどこを見る?の記事で説明しています。こちらは依頼する人と事務所の間の話で、相続人の間の精算とは別です。
相続税の申告が必要な場合に、どの支出を計算に入れられるかは、税理士や税務署に確認してください。相続税の基本は、相続税はいくらから?の記事で説明しています。
行政書士に相談できること
日本行政書士会連合会は、行政書士が遺産相続で引き受ける業務について、法的紛争段階にある事案や、税務・登記申請業務に関するものを除き、遺産分割協議書などの書類作成を中心に、その前提となる調査も含めて引き受けると案内しています。
当事務所では、手続きの記録の整理や、相続人の間で合意ができている内容の遺産分割協議書への反映をお手伝いします。精算をめぐる争いは弁護士、相続税は税理士への相談をご案内します。
まとめ
立て替えた費用は、記録しておくことで、後の話し合いがしやすくなります。
- 手続きの実費は、支払った日・支払った人・支払先・金額・目的を記録する
- 一覧にして、家族で共有する
- どう精算するかは、相続人の間で話し合って決める
記録は、払ったその日に書いておくのがいちばん確実です。一覧を家族で共有しながら、手続きを進めていきましょう。
相続のお手続きでお困りの方へ
うりずん相続手続き相談室では、立て替えた手続きの費用を、家族でどう共有すればよいか分からないという段階から、戸籍の収集による相続人調査、財産調査、遺産分割協議書の作成、銀行口座の解約手続きのサポート、遺族年金・未支給年金の請求支援など、行政書士・社会保険労務士として対応できる手続きを中心にお手伝いしています。相続登記や相続税申告、紛争対応が必要な場合には、提携する司法書士・税理士・弁護士と連携し、必要な専門家へ適切におつなぎします。市区町村や年金事務所での手続きに不安をお持ちの方も、どうぞ安心してご相談ください。
川崎・横浜エリアを中心に、初回のご相談は60分無料・土日祝もご予約可能・秘密厳守・お問い合わせには翌営業日までにご返信しています。お電話・LINE・お問い合わせフォームから、お気軽にご連絡ください。



